医師転職の成功事例⑦【履歴書が素晴らしい!キャリアを十分に評価され希望の転職が叶う】

医療機関は履歴書のどこを見ているのか?

転職を繰り返す医師の履歴書は職歴欄に過去に勤務した病院の名前がずらっと並びます。普通の履歴書では書ききれない場合もあります。
その反対で、そんなに転職を繰り返していない医師の履歴書は見た目もきれいなことが多いです。医局人事で数年おきに勤務先が変わっていても一つの勤務先に短くても数年は勤務しているケースが多く、職務経歴書の職歴に空白期間が無いことが多いです。女性医師の場合は結婚や育児などで職歴に空白期間があることは珍しくありません。
医師求人に応募してくる医師の履歴書のどこを医療機関は見ているのでしょうか?
出身大学や卒業年、年齢や扶養家族の有無、専門科目や専門医資格の有無はざっと確認します。しかし、多くの病院でこれらの項目はあまり重要視しません。
それよりも医療機関の採用担当者が一番じっくり見るのは医師の履歴書の職歴欄や職務経歴書です。応募してきたのが転職を繰り返す医師なのか繰り返さないで長く働いてくれる医師なのかを職歴欄の勤務期間を見て最初にジャッジします。その後で、どんな病院で勤務していたのかを見て、その医師の実力をはかります。職歴に空白期間がある場合は、その理由を確認してきます。
職歴欄に病院名が必要以上に多くない履歴書を医師採用担当者や医師転職エージェントはキレイな履歴書と呼んでいます。または履歴書が汚れていないという表現を使ったりもします。キレイな履歴書の医師は書類選考通過率が高く、面談や面接で採用内定を得る確率も高くなっています。
私が担当した医師の中に履歴書が素晴らしい先生がいました。その医師はキャリアを充分に評価してもらえ希望の病院への転職を見事実現されました。

履歴書と職務経歴書の違いとは?

職務経歴書
履歴書と職務経歴書の違いをご存知でしょうか?医師の場合は履歴書と職務経歴書の違いをあまり意識する必要はありませんが、一般的に履歴書は入職後に人事情報として病院が保管する書類です。本人確認のための人事情報ですから履歴書には顔写真は本来必須なのです。顔写真の無い履歴書をよく見掛けますが、顔写真をちゃんと貼った履歴書を提出しましょう。顔写真が無い履歴書は少し印象が悪くなります。提出する履歴書は採用担当者だけでなく理事長や院長も見ますので顔写真が貼っていないだけで損をします。

次に職務経歴書ですが、これはこれまでの職歴を時系列に記載するもので、勤務した病院名だけでなく、役職名や業務内容、それにPRできる事や転職理由など、かなり記載の自由度が高い書類です。キレイな履歴書の医師はあまり意識しなくても書類選考を通過できますが、転職を繰り返している医師や職歴に空白期間がある医師の場合は、職務経歴書で転職理由や空白期間が生じた理由に加え、自己PRを記載するなど工夫する必要があります。
職務経歴書の書き方で書類選考の通過率が変わってきますので、転職回数が多い先生は職務経歴書を少し工夫して丁寧に作成することを心掛けてください。

転職回数が少ない医師など履歴書の職歴欄で足りる場合は、職務経歴書を別で用意する必要はありません。履歴書を丁寧に記載して顔写真を貼っていればそれで十分です。

面談まで行ければほぼ大丈夫。面談でのコツも紹介

履歴書と職務経歴書を丁寧に作成すれば書類選考を通過する確率がアップすることをお伝えしました。書類選考を通過したら次はいよいよ医療機関との面談です。
結論から言います。面談まで行ければほぼ大丈夫です。医療機関側はあなたを採用する前提で考えていますので自信をもって面談に臨みましょう。
面談でのコツは、挨拶をきちんとする、時間を取っていただいたことへ御礼を言う、聞かれたことに対して簡潔に答える、愚痴や今の職場の悪口など余計なことを言わない、といった程度です。書類選考を通過した医師との面談ですので、医療機関側は採用したいと思っています。面談で極端に悪い評価を受けない限り面談で落とされることはまずありません。

さあ!履歴書を用意して、あなたが望むキャリアと年収、勤務環境がある病院選びを!

転職を考えている医師の方は、履歴書を用意して、あなたが望むキャリアと年収、勤務環境がある病院選びをしましょう。応募する医療機関によって履歴書の志望動機欄に記載する内容が変わってくることがあります。面倒でも応募する医療機関ごとに一通ずつ履歴書を丁寧に作成しましょう。履歴書や職務経歴書の書き方ひとつであなたの将来が変わってくるかもしれません。将来自分が望む医療機関で勤務できるような病院選びをして今後の転職を成功させましょう。

履歴書が汚れてしまい、キャリアを評価されず転職に失敗した事例も合わせてご参考にして下さい。