自らトラブルメーカーとなり居場所をなくしていく医師
転職を失敗する医師の中には自らトラブルメーカーとなる医師が少なからず存在します。
それらの医師のほとんどは自尊心が非常に強く、我慢ができない傾向が強い医師であると言えます。
更にいうと、その医師たちは自分に非はほとんどなく、非は相手方、病院側にあると完全に思い込んでいます。もちろん、中にはひどい病院があり、そこから脱出する為に転職したいという医師のケースもありますが、自分が原因になって問題が発生していることに気づいていないという医師も中にはいます。
医師という職業についている人は比較的、自尊心が強い人が多いのですが、それでも周りとうまく連携をとって問題無く仕事を進められる協調性の高い優秀な医師が多数を占めます。
ただ、自分の我をなんとしてでも通していき、それが通らない時は確実に周囲の人間と揉めてしまう。
そういう医師も中にはいるんです。
こういうことを繰り返していくとやがて病院内での居場所がなくなります。
こうなってしまった医師の多くは転職理由として「職場環境が自分には合わない」とおっしゃられます。
そして次の職場でも、その次の職場でも何度も同じことを繰り返す転職失敗事例が多いです。
退職の意志表示をしても引き止めてもらえない
基本的に医師が一人抜けるという事は病院にとっては大きなマイナスになるケースが多いです。
だから、退職の意志表示をすると、引き止められるのが一般的ですし、少し相談しようという話になるケースが多いです。
処遇や環境を見直すので、もう少し退職は待って欲しいと言われたり、考え直してくれないかという話になるのが普通です。
それにもかかわらず、病院側に退職の意思表示をしても引き止められることがないという事が起こりえます。
そうなった時は気をつけて下さい。医師としてのあなたの評価が低くなっているか、あなたに何か原因がある可能性が高いです。
こうなると、転職した次の職場でも同じことが起こりえます。
大体の場合は人間関係が原因です。周りへの気遣いは足りていたのか?医師だからといって傲慢な態度でスタッフや患者さんに高圧的に接していなかったか?
理不尽に自分の我を通すことが多くなかったか?
もし、退職の意志を伝えて、引き止めてもらえなかった時は、これからも続いていく医師としての将来の為に、今回の転職がそれを見つめ直すタイミングであると理解して頂けることを願います。
退職後に損害賠償を請求されるほどのトラブルを起こす医師もいる
信じられないことかもしれませんが、実際に職場での人間関係のトラブルで損害賠償を請求されることもあります。
医療ミスなどではなく、職場での人間関係のことで訴訟など起こるのか?信じられない。
とお思いの医師もいらっしゃると思いますが、実際にあることです。
損害賠償請求をされることになるまで、自分はそこまで揉めることなどしていないと思われているのですが、実際に損害賠償請求されてしまって大変な思いをした医師をみてきました。
理由は様々ではあるのですが、スタッフと診療方針の違いなどで言い争いになる事が少なくありません。その際に罵倒してしまい、パワハラで訴えられた医師もいましたし、患者や患者家族とも揉める事があり、先生の初期対応の拙さが理由で感情的なもつれから問題が大きくなってしまい損害賠償請求をされた医師もいました。
ドラブルメーカーと認定されてしまった医師は、周りのスタッフからの印象が悪く、訴訟をしようとする人間を止めてくれたり、味方になってくれる人もほとんどおらず、大変な思いをされていました。
結果自分の求める条件で働くことができなくなってくる
どの様な理由であってもトラブルメーカーとされてしまった医師は転職を繰り返すたびに履歴書が汚れてしまいます。
こうなってしまった医師は、退職の時期や転職タイミングもキャリアアップなどのタイミングではなく、人間関係に耐え切れなくなった時などになってしまっている医師が多いです。結果的に医師の転職としては好条件の職場への成功転職とはならずに、条件が悪くなってしまう失敗転職となってしまう恐れが強くなってしまいます。
一人一人の医師のお話を聞くと、確かにそれだと辞めたく理由もわかるな。
という事をおっしゃられます。ただ、一方第三者などから話を聞くと医師から聞いた話と少し違う解釈をしているなということも多々あります。
どちらが正しいのか。どちらに非があるのか。その真実はわかりません。
ただ、一つ言えることは、転職が多い医師の場合、転職理由がネガティブな場合に、医師が新しい病院を探すときに転職回数が多いという事実は、確実に不利になってしまうということです。
職場でうまく人間関係を作れないということは医師それぞれのキャリアプランを望み通りにするという観点で申し上げると、大きな弊害をもたらすことになりますので、折に触れて自分自身の日々の言動や振る舞いに気をつけていただくことを強くおすすめします。