医師転職の成功事例⑪【非常勤への転職・掛け持ち】

医師転職の成功事例⑪【非常勤への転職・掛け持ち】

医師転職の成功事例⑪【非常勤への転職・掛け持ち】

2015年の日本医師会総合政策研究機構「病院における必要医師数結果」によると医師全体の非常勤医師の占める割合は18.4%だそうです。これは医師全体の約5分の1にあたります。その中でも常勤と非常勤を掛け持ちして働く医師は多いです。掛け持ちする目的は様々で、年収アップやスキルアップなど、常勤先だけの業務だけでは得られない経験や人脈を作ることが出来ることなどが挙げられます。ここでは常勤と非常勤を掛け持ちすることのメリットや、非常勤のみで働くときのメリットについて実例を踏まえながら解説していきます。

 

常勤と非常勤の掛け持ちで年収アップ

常勤先の就業規則に非常勤のアルバイトを禁止していなければ、常勤先と掛け持ちして他の病院で非常勤として働くことが出来ます。大半の病院は許可しているので、研究日に非常勤のアルバイトをして年収アップを実現している医師が多いです。

非常勤のアルバイトの日給は、健康診断や人間ドックなどのスポット勤務で約4〜8万、当直勤務で約6万〜10万が相場のようです。その他、日当直と呼ばれる勤務で、外来と日当直がセットになった非常勤の勤務は日勤を終えてから当直に入る場合は勤務時間は一回24〜40時間程度になり、日給は10〜25万になる病院もあります。例えば当直6万円の勤務を月に3回行う医師であれば、年収は216万アップを実現しています。非常勤と常勤を掛け持ちする場合、常勤先の休日に非常勤として働くことになり、体を休める時間は少なくなります。当直の非常勤の業務をこなした後に、常勤先で勤務となれば、体力的負担がかなり大きくなり、常勤先の業務に支障が出てくるのでバランスをうまくとる配慮が必要です。

 

非常勤としてさらに経験を積むことができる

非常勤の医師として勤務することは、年収をアップさせることができるだけではなく、他の環境で働くことで、一つの病院で働くよりも人脈が広がり経験も多く積むことが出来ます。また、非常勤と常勤の掛け持ちをすることにより、症例数の増加を計ることができます。最近では患者はホームページで病院を検索し、病院のことを予め調べてくる人も少なくありません。そこで患者が見ている点は、評判や症例数などです。症例数の多い医師は患者からも信用されやすくなります。常勤先から症例があまり回ってこず悩んでいる医師は非常勤医師として働くことで経験を積むことができるのでおすすめです。

また、転職を考えている医師は、病院によって看護師に任せる範囲が異なる場合あるので、そういった変化にスムーズに対応できるようにしておくために非常勤を経験しておくと良いかもしれません。

 

人間関係のしがらみなく働ける非常勤医師

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病院内の医師同士、他の医療スタッフの人間関係に悩んでいる医師は少なくありません。一方、常勤先の人間関係と非常勤先の人間関係を比較すると、非常勤先の人間関係は精神的に楽だという医師は多いようです。非常勤の期間が決まっている場合のアルバイトは、院内の人間関係が長く続くことはないので尚更です。しかし、常勤として働く病院では専門医かつコミュニケーション力がある医師を求める病院が多くなっています。そういったことを考えると非常勤として違う環境や人間関係、患者層で新鮮な気持ちで働くことにより、コミュニケーション力を磨くことも出来るので転職の際にも非常勤としての経験は役に立つでしょう。

 

非常勤になって自分の時間が増える

常勤先をつくらず、非常勤の医師としてのみ働く場合、急患で夜中に呼びだされることもありません。また、残業もほとんど無く、帰宅して電話がかかって来ることもないので、精神的・体力的に負担が軽減されます。非常勤の場合、自分で勤務日や勤務時間を選ぶこともできるため、「家事や育児と仕事を両立したい」とワークバランスのとり方に悩んでいる医師には最適な勤務形態でしょう。

実際に、出産を機に非常勤に切り替えた医師で「非常勤になってから時間をコントロールしながら勤務できるようになり、子育てに専念できるようになった」という医師もいます。子育て中の医師にとって非常勤で働くということはブランクを埋めることにもつながります。固定された日程で勤務するのが難しかったり、日程が合うにだけ勤務したい場合は健康診断や外来などのスポット的に働く非常勤がいいでしょう。

非常勤のみで働く場合忘れてはいけないのは、健康保険や厚生年金などは自分で払わなければならないし、確定申告も申請しなければならないということです。非常勤のみの場合、自分で加入する保険は、地方自治体は取り扱っている国民健康保険や、医師会や業界団体が扱う医師国民健康保険などがあります。病院によって福利厚生や保険の待遇は異なるので事前にしっかり把握しておく必要があります。とは言ってもなかなか自分で調べる時間が取れない医師も多いでしょう。最近では医師専門の転職エージェントが親身になって相談に乗ってくれるサービスなどがあります。忙しい医師にとって転職の際はそのような信頼できる転職サービスを利用するのも一つの手でしょう。